CICスコアとは?200〜800点の目安と見方、表示されないときの理由

信用情報 11min

CICスコア(クレジット・ガイダンス)とは

CICスコアは、指定信用情報機関の株式会社シー・アイ・シー(CIC)が提供する「クレジット・ガイダンス」の指数のことです。CICは2024年11月28日から、信用情報の開示とあわせて、この指数を本人に提供しています。報道などで「信用スコア」と呼ばれることもありますが、CIC自身の呼び方はクレジット・ガイダンスです。

200〜800点の3桁で信用状態を表す指数

クレジット・ガイダンスの指数は、信用状態を200〜800の3桁の数字で表したものです。開示報告書には指数とあわせて、その点数に大きく影響した理由(算出理由)が、影響の大きい順に最大4件まで表示されます。

年齢・年収・勤務先は計算に使われない

指数の算出に使われるのは、CICが保有するクレジット契約の取引事実だけです。年齢・性別・年収・学歴・勤務先・居住地といった属性情報は計算に関係しません。収入が少ない、勤め先が変わったといった事情だけで点数が下がる仕組みではない、ということです。

CICスコアの目安は何点?「何点なら通る」という基準はない

「何点以上なら安心」という目安を探している方は多いですが、結論からいうと、審査に通る点数の基準は公表されていません。点数は自分の立ち位置を知る材料として使い、合否の予想には使わないほうが安全です。

CICは審査をしないため、合格ラインは公表されていない

CICはよくある質問のなかで、審査業務を一切行っていないため、指数が何点以上で審査に通るかはわからないと回答しています。審査をするのは、申し込み先のクレジット会社やローン会社です。

指数分布で見ると、多くの人は530〜709点に集まる

CICが公開する「クレジット・ガイダンス指数分布」は、2026年9月時点の人数割合を示しています。公表グラフから読み取ると、おおむね次のような分布です。

・620〜709点:全体の半数あまり

・530〜619点:2割ほど

・710〜800点:2割弱

・530点未満:合わせて1割に満たない程度

自分の点数が530点を下回っていても、それだけで「もう何も契約できない」と決まるわけではありません。どの理由が点数を下げているのかを確かめることのほうが大切です。

審査はスコアだけで決まらない

CICによると、クレジット会社などの審査は、信用情報や各社が集めた情報とあわせて総合的に行われます。クレジット・ガイダンスは、その参考の1つという位置付けです。指数と理由が提供されるのは、本人が申し込みや契約をした会社だけで、使い道も与信審査に限られています。

CICスコアを決める5つの要素

指数は、CICが保有するクレジット契約の取引事実を、「支払状況」「残高」「契約数」「契約期間」「申込件数」の5つのカテゴリーに分け、複合的に算出しています。CICは算出に利用する情報項目数の内訳を公開していますが、各カテゴリーがスコアに与える影響の大きさ(寄与率)を示したものではありません。

支払状況と残高に関する情報項目が約7割

CICが公表する「指数算出に利用する情報項目数」のカテゴリー別割合は次のとおりです。

カテゴリー情報項目数の割合見ている内容
支払状況36.5%請求に対して期日どおりに支払っているか
残高31.8%残っている債務の大きさ
契約数13.6%これまでのクレジット契約の件数
契約期間13.6%契約を始めてからの期間
申込件数4.5%新しい契約の申し込みの件数

支払状況と残高に関する項目数は、合計68.3%です。ただし、これは情報項目の数の割合であり、「この2つで点数の約7割が決まる」「申込件数の影響が4.5%しかない」という意味ではありません。実際の算出では、各契約の取引事実が複合的に評価されます。

開示報告書に出る「算出理由」の読み方

算出理由には、点数を押し上げた要素と押し下げた要素の両方が、影響の大きい順に表示されます。CICは例として、未入金がないことがプラスに働いている、といった示し方を挙げています。点数そのものより、どの理由が上位に来ているかを見ると、何を見直せばよいかがわかりやすくなります。

なお、CICは指数の算出に統計的な分析を使い、理由を示せる手法を採用しているとしています。AIのように判断の過程が見えにくくなるおそれのある手法は使っていない、と説明しています。

CICスコアを確認する方法

クレジット・ガイダンスだけを確認することはできず、信用情報の開示とあわせて申し込む必要があります。指数を見るための追加の手数料はかかりません。開示には、インターネットと郵送の2つの方法があります。

インターネット開示(500円・マイナンバーカードとスマホ)

インターネット開示の手数料は500円(税込)です。必要なものは次のとおりです。

・署名用電子証明書が有効なマイナンバーカード

・マイナPocketアプリを入れたスマホ(初回開示はスマホのみ)

・CICに届け出ている電話番号(受付番号はこの番号から取得する)

・受付通知を受け取るメールアドレス

・支払い手段(対応するクレジットカード・デビットカード、キャリア決済、PayPay、楽天ペイ)

受付時間は8時〜21時45分です。開示報告書はPDFで表示され、ダウンロードボタンが出てから5分以内に保存する必要があるので注意してください。

郵送開示(手数料1,650円・マイナンバーカードがなくても可)

郵送開示は、コンビニの開示利用券を使う場合、本人限定受取郵便で1,650円(チケット発行手数料込み)です。ゆうちょ銀行の定額小為替証書を使う場合は1,500円分が必要で、証書の発行手数料は別途かかります。申込書のほか、原則として発行から3か月以内の住民票などの原本1点と、運転免許証やマイナンバーカードの表面などのコピー1点を組み合わせて郵送します。報告書は申し込みから発送まで通常1週間〜10日程度ですが、CICは現在、郵送手続きに通常より時間がかかると案内しています。

マイナンバーカードを持っていない方や、CICに届け出た電話番号がもう使えない方は、郵送開示を選ぶことになります。

開示の申し込みで「クレジット・ガイダンスを希望する」を選ぶ

クレジット・ガイダンスの回答は選択制です。開示の申し込みで「希望する」を選ばないと、指数は表示されません。手続きの途中で見落としやすいので、選択欄を確かめてから進めてください。

CICスコアが表示されない主な3つのケース

開示をしても、指数が算出されない場合があります。CICが公式サイトで例示する主なケースは次の3つです。

・CICに登録されているのが、契約締結から6か月未満のクレジット契約だけの場合

・CICに登録されているのが、返済状況「異動」のクレジット契約だけの場合

・CICに登録された電話番号などの本人情報が最新になっていない場合

このときは、開示報告書のクレジット・ガイダンスのページに、指数が算出されない旨が表示されます。

「異動」とは、61日以上または3か月以上の支払いの遅れ、保証会社による代位弁済、破産手続開始の決定などが記録されている状態です。過去に長期延滞した方が指数を確認できなかった場合は、登録されている契約の内容を開示報告書の信用情報欄で確かめてください。

CICスコアを上げるためにできること

点数を上げる近道はなく、支払いの実績を少しずつ積み重ねていくことが基本です。CICは参考として、点数の違う人の傾向を比べたデータを公開しています。

CICが示す480点と690点の違い

CICが公表している、指数480点の人と690点の人の傾向は次のとおりです。

・すべての請求を期日どおりに支払っている人:480点では35.3%、690点では全員

・極度額利用率(利用枠のうち使っている割合)の平均:480点は27.1%、690点は3.5%

・カードキャッシングの残高の平均:480点は11万5,000円、690点は1,000円未満

・契約期間の平均:480点は5年、690点は15年

CICは、これらは参考値で、実際の指数はほかの情報も含めて複合的に算出されると注記しています。傾向から読み取れる、いまからできることは3つです。期日どおりに支払う、利用枠を使い切らない、キャッシングの残高を減らす、の3点です。

延滞情報が残る期間とスコアの変化

CICのクレジット情報(契約内容・支払状況)は、契約期間中と契約終了後5年間保有されます。クレジット・ガイダンス情報の保有期間も同じです。延滞が解消しても、その記録は情報の保有期限まで残ります。一方、指数自体は新たな支払実績や残高などによって変わり得るため、完済から必ず5年間同じ点数が続くわけではありません。

返済が苦しいときは早めに専門家へ相談する

点数を気にするあまり、無理な借り入れで別の返済に充てると、残高が増えて状況が悪くなる場合があります。返済の負担が大きい状態が続いているときは、早めに弁護士や司法書士などの専門家に相談してください。債務整理などの手続きが向いているかどうかは、一人ひとりの事情によって違うため、専門家と一緒に判断することが大切です。

スマホの契約とCICスコアの関係

スマホの契約で審査に通らなかった方の中には、「CICスコアが低いからでは」と考える方もいます。ただ、携帯電話の契約に関わる情報には、CICの信用情報とは別の仕組みもあります。2つを分けて考えると、何を確認すればよいかが見えやすくなります。

端末の分割払いは信用情報機関に登録される

スマホ本体を分割払いで購入するときは、端末代金について割賦販売・個別クレジットなどの契約を結ぶことがあります。こうしたクレジット契約の支払状況は、CICなどの信用情報機関に登録されます。支払いが61日以上または3か月以上遅れた場合は、CICで「異動」として登録されることがあります。延滞を解消しても記録はすぐには消えず、原則として契約終了後5年間の保有期間が適用されます。

通信料金と端末の分割代金が合算請求されている場合、請求を滞納すると端末代金の支払いも遅れるおそれがあります。CICの指数に関係するのは、主にこのようなクレジット契約の取引事実です。通信料金だけの未払いとは区別して確認しましょう。

携帯料金の不払いはTCAの「不払者情報」という別の仕組み

通話料や通信料などの未払いが残ったまま携帯電話の契約を解除した場合は、CICとは別の仕組みも関係します。一般社団法人電気通信事業者協会(TCA)の「不払者情報の交換」では、参加事業者間で契約解除後に料金不払いのある利用者の情報を共有しています。交換期間は契約解除後5年以内で、期間を過ぎると自動的に抹消されます。また、料金を完済した場合は情報交換の対象外となりますが、完済した事実がほかの事業者に反映されるまで時間がかかる場合があります。

クレジット・ガイダンスの算出に使われるのは、CICが保有するクレジット契約の取引事実です。CICスコアが高くても、TCAの不払者情報などを理由に携帯電話の回線契約を断られる場合があります。一方、端末を分割払いで購入する際は、別途クレジット審査が行われます。自分の不払者情報を確認したい場合は、以前契約していた携帯電話会社の相談窓口に申し出ると、本人確認のうえで開示を受けられます。

携帯契約に困ったら即モバ

CICの開示をネットで申し込むには登録済みの電話番号が必要で、電話番号などの情報が古いと指数も表示されません。電話番号は仕事の連絡や各種の手続きなど、必要な場面が多々あるため、1つは確保しておきたいところです。

即モバは、他社で携帯電話を契約できなかった方や、料金を滞納したことがある方も申し込めるスマホ・SIMサービスです。申し込みはWebで行い、初期費用の支払いと本人確認を済ませたあと、SIMの受け取り・設定を行います。本人確認は、セブン銀行の「+Connect」または、佐川急便の受取人確認サポートを利用する方法があります。申し込み時点で自分の電話番号がない方も、ATMでの手続きには案内ページの専用番号を利用できます。

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