携帯が止まるとどうなる?利用停止から強制解約までの流れと今できること

スマホ・SIM / 携帯契約 12min

携帯が止まるとどうなる?最初に起きることと、その後の流れ

携帯料金の支払いが確認できない状態が続くと、まず回線の「利用停止」になります。それでも確認できない期間が続くと、次は「強制解約」(契約の解除)です。この2つは名前が似ていますが、元に戻せるかどうかが大きく違います。

まずは自分がどちらの段階にいるかを確かめることが、最初の一歩になります。手元に届いたはがきやSMSに「利用停止」と書かれているのか、「契約解除」と書かれているのかを見てください。

「利用停止」は支払えば戻り、「強制解約」は契約そのものが終わる

利用停止は、契約を残したまま回線の利用を一時的に止めている状態です。滞納分を支払えば、回線は再び使えるようになります。NTTドコモの回線では、対象の料金をコンビニなどで支払えば、数分で利用可能になると案内されています。

一方、強制解約は契約そのものが解除される段階です。契約解除後は、利用停止のように未払い分を支払うだけで同じ契約をそのまま再開することはできません。さらに、契約解除後に料金の不払いが残ると、携帯電話会社同士が不払者情報を交換するしくみの対象になる場合があります。

つまり、利用停止の段階で動けるかどうかが、その後を大きく左右します。止まったあとでも、契約が解除される前なら選択肢は残っています。

利用停止中も料金が発生する場合がある

見落とされやすいのが、利用停止中の料金です。たとえばauは、未払いによる利用停止期間中も基本使用料やオプション利用料金などが発生すると案内しています。利用停止になったからといって、契約中の料金請求まで自動的に止まるとは限りません。契約先によって扱いが異なるため、請求内容は各社の案内で確認してください。

そのため、利用停止後も請求が続く契約では、放置するほど未払い額が増える可能性があります。支払いが難しい場合も、早めに契約先へ状況を確認しておくことが大切です。

携帯はいつ止まる?契約先ごとの目安

通常の支払期日や口座振替日を過ぎただけで、必ずその日のうちに回線が止まるわけではありません。大手携帯電話会社では、未払いの案内や払込用紙などで別途支払期限が示され、その期限を過ぎると利用停止へ進むケースがあります。

ただし時期は会社によって異なります。ここでは各社が公式に案内している内容を紹介します。いずれも目安であり、契約の状況によって前後する場合があります。

NTTドコモの回線

NTTファイナンスからの請求の場合、支払期限を過ぎてから20日目から30日目頃に利用が停止されると案内されています。

注意したいのは、この期間より早く止まる場合があると明記されている点です。同一名義で契約している別の回線の支払いが確認できない場合などは、この期間によらず早期に停止となることがあるとされています。複数回線を同じ名義で持っている方は、この点を頭に置いておいてください。

au・UQ mobileの回線

auでは、利用停止の案内に記載されている支払期日の翌日以降、順次サービスが利用停止になると案内されています。停止の目安は、請求支払期日の翌月中旬頃とされています。

あわせて、利用停止日の延長は受け付けていないことも明記されています。支払いの確認が取れていない請求があるときは、+メッセージ、SMS、Eメールに加えて、振込用紙でも案内が届きます。

ソフトバンクの回線

ソフトバンクでは、口座から引き落としができなかった場合の再振替はありません。引き落とし日から1週間から10日前後で、登録されている住所に払込用紙が届きます。

払込用紙に記載された「支払期限日」までに支払えば、利用停止にはならないと案内されています。支払期限日の延長はできず、期限を過ぎると順次回線が利用停止になります。払込用紙が届く前でも、My SoftBankから未払い料金を支払うことができます。

格安SIM(MVNO)の場合

格安SIM(MVNO)は、会社ごとに契約約款や未払い時の運用が異なり、利用停止になる時期や再開条件も一律ではありません。大手携帯電話会社の目安をそのまま当てはめず、契約先の案内を確認してください。

この場合は、契約先のマイページや届いているお知らせを確認するのが確実です。わからないときは契約先のサポート窓口に問い合わせてください。

止まると使えなくなるもの、Wi-Fiなら使えるもの

止まるのは、契約している携帯電話会社の回線です。自宅やお店のWi-Fiとは回線が別となり、そこにつながっていればできることもあります。

ただし、Wi-Fiでは利用できない機能もあるので、この違いを理解していきましょう。

通話・SMS・データ通信

利用停止になると、電話の発信、SMS、モバイルデータ通信など、携帯電話会社の回線を使う機能の一部または全部が制限されます。ただし、どの機能が止まるかは事業者や利用停止の状態によって異なります。たとえばソフトバンクは、料金未払いによる利用停止時に「着信はできるが発信できない」状態になる場合があると案内しています。

一方、Wi-Fiにつないでいれば、インターネットの閲覧やWi-Fi経由で利用できるメッセージアプリなどは使える場合があります。ただし、SMSや通常の電話回線を使う認証・通話はWi-Fiだけでは代替できないことがあります。実際に利用できる機能は、契約先の案内と端末の状態を確認してください。

SMS認証とキャリア決済でつまずきやすい点

注意したいのがSMS認証です。銀行アプリや各種サービスでは、本人確認のためにSMSでワンタイムパスワードが送られることがあります。利用停止の状態によってSMSを受信できない場合は、支払い手続きやログインなどが進められない可能性があります。

また、電話料金と合算して支払うキャリア決済(携帯電話会社の決済サービス)も、会社によっては使えなくなる場合があります。公共料金やサブスクの支払いを電話料金と合算している方は、あわせて確認しておくと安心です。

支払ったあと、どのくらいで使えるようになるか

利用停止の対象になっている未払い料金を支払い、携帯電話会社側で入金が確認されると利用停止が解除されます。ただし、再開までの時間は会社、支払方法、入金時間によって異なり、必ず即時に戻るわけではありません。

NTTドコモの回線では、利用停止の対象料金をコンビニエンスストアなどで支払えば数分で利用可能になると案内されています。金融機関の窓口などで支払った場合は、入金確認に時間がかかることがあります。au回線では、コンビニエンスストア、店舗、Pay-easyなどで20時までに支払った場合は約30分、20時以降は翌朝9時頃に順次解除されると案内されています。

ソフトバンクも、支払方法と時間帯によって再開時期が異なります。My SoftBankやコンビニエンスストアなどで8時から22時までに支払った場合は約30分が目安ですが、金融機関での支払いは数時間から数営業日かかる場合があります。急いでいるときは、契約先が案内する支払方法と再開時期を確認してから手続きすると確実です。

なお、支払期限を過ぎた料金には、延滞利息や所定の手数料が加算される場合があります。金額や条件は会社や時期によって異なるため、請求内容は契約先で確認してください。

そのままの状態が続くと何が起きるか

利用停止のまま支払いが確認できない状態が続くと、契約解除に進む場合があります。ここから先は、携帯電話会社間で交換される「契約解除後の不払者情報」と、端末を分割購入した場合の「信用情報」という、別のしくみが関わります。どちらも俗に「ブラックリスト」と表現されることがありますが、同じ情報ではありません。

自分に関係があるのがどちらなのかがわかると、必要以上に不安を大きくせずにすみます。順番に見ていきます。

不払者情報は「契約解除後5年以内」で、完済すれば対象外になる

電気通信事業者協会(TCA)は平成11年4月から、契約解除後に料金の不払いがある方の情報を、移動系通信事業者のあいだで交換しています。この情報は、新しく契約を申し込んだときの加入審査に利用されます。一般に「携帯ブラックリスト」と呼ばれることがありますが、TCAが「ブラックリスト」という名称の名簿を公開しているわけではありません。

交換の期間は契約解除後5年以内とされ、期間が過ぎると自動的に抹消されます。そして、料金が完済された場合は対象外になるとされています。完済した事実がすぐ伝わらず情報が残っている場合は、申し込み先の事業者に申告すれば確認してもらえるとされています。

また、自己破産などにより免責が決定している方、料金不払いについて係争中の方は、この交換の対象に含まれないとされています。いずれの場合も、不払いのあった事業者でその事実が確認できる必要があるとされています。

端末の分割払いは別の記録(信用情報機関)に残る

端末を分割払いで購入している場合は、もう1つの記録が関わります。信用情報機関のCICは、スマホを分割払いで購入する場面を例に挙げています。携帯電話会社が「分割払い契約をした」事実を登録し、契約後は購入代金の支払状況を毎月記録すると説明しています。

端末の分割払いに関する支払状況は、CIC加盟会員によるクレジットやローンなどの審査で参考情報として利用されることがあります。支払いの遅れがあるからといって自動的に審査に落ちるわけではなく、審査結果は各社が自社の基準に基づいて総合的に判断します。CICのクレジット情報の保有期間は、契約期間中および契約終了後5年以内です。

つまり、回線料金の不払いと、端末の分割払いの延滞とでは、関わる情報のしくみが異なります。自分の信用情報は、CICに開示を申し込めば本人が確認できます。インターネット開示は毎日8時から21時45分まで利用でき、郵送では申し込みから1週間から10日ほどで開示報告書が発送されると案内されています。

支払いが難しいときに、いまからできること

ここまでの流れを踏まえると、動くほど選択肢が残るのは利用停止の段階です。支払いのめどが立たない場合でも、できることはあります。

まず契約先の窓口に連絡する

支払期限や利用停止日の延長は受け付けていないと案内している会社があります。一方で、未払い額の確認や利用できる支払方法、入金後の再開時期などは各社の窓口やマイページで確認できます。まずは自分の契約先の案内を確認し、わからない点があれば問い合わせてください。

連絡しないまま時間が過ぎると、利用停止から契約解除へ進む可能性があります。支払いが難しい場合でも、現在の請求額や期限、契約状況を早めに把握しておくことが大切です。

公的な相談窓口を使う

生活費全体が苦しい状況であれば、自治体の窓口が使えます。生活困窮者自立支援制度は、生活保護に至る前の段階で自立に向けた支援を行うしくみで、平成27年4月に始まりました。相談の受付や支援の内容は自治体によって異なるため、お住まいの自治体にご確認ください。

請求の内容に納得がいかない、契約の中身がわからないという場合は、消費生活センターに相談できます。全国共通の消費者ホットライン「188」に電話すると、身近な消費生活相談窓口を案内してもらえます。相談は無料ですが、窓口につながった時点から通話料がかかります。なお、一部のIP電話やプリペイド式の携帯電話からはつながりません。その場合はお住まいの地域の窓口に直接電話してください。

返済の負担が大きい状態が続いている場合は、弁護士や司法書士など専門家への相談も選択肢になります。法テラス(日本司法支援センター)の民事法律扶助では、収入と資産が資力基準以下の方を対象に無料の法律相談を行っています。まずは法テラス・サポートダイヤル(0570-078374、平日9時から21時、土曜9時から17時)で、自分が対象になるかを確認できます。どの手続きが適しているかは状況によって変わるため、専門家と一緒に検討してください。

滞納の相談を進めるあいだの連絡手段を確保する

支払いの相談や各種手続きを進める際は、連絡先の電話番号を求められたり、窓口から折り返しの電話を受けたりする場合があります。回線が止まっていて電話を受けられない場合は、Wi-Fiで使える連絡手段や、別の電話番号を確保できないか検討しておくと手続きを進めやすくなります。

即モバは、他社で料金を滞納している方でも利用できると公式サイトで案内している、NTTドコモ回線のSIMサービスです。申し込みは、必要なものの準備、Webフォームでの申し込み、初期費用の支払い、本人確認、SIMの受け取り・設定という流れです。本人確認は、セブン銀行ATMで行う方法と、SIM配送時に佐川急便の配達担当者が確認する方法から選べます。セブン銀行ATMを利用する場合は、マイナンバーカードまたは運転免許証など、公式案内で指定されたものを準備して手続きを行います。支払い方法はコンビニ払いとクレジットカードから選べます。

即モバ

なお、即モバのサービス利用規約では、契約者は18歳以上の個人に限ると定められています。申込条件や本人確認方法は変更される可能性があるため、申し込み前に公式サイトと利用規約の最新情報を確認してください。

記事一覧に戻る